泉州における電話ルール

marine762005-03-21

福岡で生まれ育った私は、結婚とともに大阪は泉州に移りダンナくんの家族と同居し始めた。大学時代は京都、就職してからは大阪市内と計9年関西に住んでいたので、自分的には関西色に染まっているつもりだった。しかし・・・


泉州地方はもーイロイロ違いすぎ!まるで外国っすよ、マジで!同じ大阪府とは思えないくらいに違う。文化的に県境をひくとすれば泉州は確実に独立した府県になるね。


自分で言うのもナンだが、私は適応性はそこそこあるつもりだった。見知らぬ土地に移り住むのも初めてではなかったし、泉州にも友達がいてちょいちょい行って言葉がキタないのにも慣れてたつもりったし、だんじりも好きで見に行ってたし、イケると思ってた。


けど、実際住み始めたらもう戸惑いまくり。


まずは電話。『ワシや!!いてるんか!?』『今日は行ったんか!?』と皆さんいきなり大声で怒鳴る。・・・はっ?どちらさんですか??誰に用事ですか??ご用件の意味が分かりませんが?? ヒドいのになると、最初から最後まで何を言っているのかさっぱり分からない。何度も聞き返すとイラつきだしたのか『もーええ!!』と切られる。私が悪いのだろうか・・・


コレを見た泉州在住の方の中には「うちはそんな事ないけど」と思った方もいるだろう。泉州地方すべてがこんな感じなのではない。ただ、ガラの悪い、言葉のきたない人の割合が住む所によっては多いのだ。うちの近所はこんな感じの人が多い。もちろん家族も含めて。まあ職業的なものもあるしね、ウチの場合。ご丁寧に話す水産関係者なんてなかなかおらんし。


ほんで面白いのが、そんな見かけや言葉の汚い人ほど、意外と親切なんよ〜コレが。なので時間も経つとすっかり仲良くなる。


ただ漁業とはまったく関係のない知人といるときに、そういうおっちゃんやおばちゃん、お兄ちゃんに会うとチト困る。ジャージにもちろん長靴やったり、ときには汚い軽トラの窓から『Mちゃ〜ん!!(ワタシの名前)』と何故か遠くから怒鳴る。たいていの知人はひきます。そらそうだ。


前述の電話だが、すでに対処法をマスターしている。1年半もたつとすっかり慣れたものだ。

  • 『ワシや!』→誰か分からなくても、「おはようさん、お世話になります〜!」と返す。負けないくらいの大声で。
  • 『いてるんか!!』→誰かは知らんが、たいていみんないないので「いてません!!」とこれまた大声で。その後実はいてた、なんてよくある。でもまぁ用事があればまたかけてくるでしょう。
  • 『今日は行ったんか!?』→かけてくるのはたいてい水産関係者なので、今日漁に出たのか、女性達は港で働いてるのかを知りたいらしいと判断。「今日は行ってるわ〜!」とお決まりの大声で返事。その後『ようさんあったんか!?』と大漁かどうかもよく聞かれるが「ようけあったんちゃう!」と答える。大漁かどうかなんて家にいてる私が知ってるワケないやん、と心の中で突っ込む。
  • 何を言ってるのか分からない→あとで確認すると数人のおっちゃんに限られてくる。『Sやん、こんにちわ!ヨメです!今いてないわ〜!』と言えば完了。ちなみにダンナくんもSやんの電話は聞き取れないらしい。そら私じゃムリやわ。

皆さんこのようにお上品でない方が多いので、セールスの電話はすぐ見分けられる。『お忙しいところすみません』なんて言おうものなら『今天ぷら揚げてるんですがどちらさん?』と聞く。ほとんどのセールスはすぐ切る。


セールスの皆さん、K和田のH木地方に電話する時には『おう!ワシや!!』とかけたほうが効果的かもしれません。。。(それじゃ詐欺やん)